ハイバネーション 【完】
大丈夫だと思ってたのに。
大丈夫、っていう自信もあったのに。
全然大丈夫じゃなかった。

先生が、あたしを変わらず
「お前」と呼んだから。
あたしのココロが反応して、
でも、出口がみつからなくて、
涙になって出てきてしまった。

「お前」と呼ぶ先生の声が
ココロにしみる。

「・・・・」

下を向いたまま
ボロボロと涙をこぼすあたしを
じっと見つめている先生。
< 325 / 369 >

この作品をシェア

pagetop