メガネ地味子の隠した事情
そうしてわきゃわきゃとしてる中に一部殺伐としつつも一般公開日の開始時間を迎えた。


教室前の廊下で私は何故か高山くんとペアで客引きになった。


「執事&メイド喫茶はこちらになります!」


スマイル0円を振りかざし次々とお客様をご案内。


「一ノ瀬昨日よりやる気だな。」

不思議そうに聞くので

「学食優待券魅力的!」

グッと親指立てて言うと


「ブッハ!色気より食い気な訳ね!(こりゃ頑張らねーと視界にも入んねぇな・・・)」

後半ボソボソと呟いてたので


「何かあった?」
ん?っと聞くと



ちょっと頬を赤くした高山くんが


「いや、こっちの話で何でもない!それより満員だから店待ちの列整理しないと!」



ハッ!


確かにスグに満員なので列用のロープを張り順番に並んでもらうことになった。



そんな感じで客引きとたまに写メに応じつつで午前中があっという間に過ぎていく。


「ひかる!交代来たから控え室にGO!」


瑞穂ちゃんも向いながら声を掛けてくるので客引き午後の部担当にバトンタッチして私も控え室へ。



「瑞穂、ひかるお疲れ様!はーい、ご飯仕入れといたよ!」


そう言って焼きそばとフランクフルトを掲げている沙織ちゃん

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