彼の笑顔に出逢いたい
だから、私が困ってるのに気づいて助けてくれたつもりなんだろうけど。


「迎えにくるんじゃなくて、もういるから。」


余計にややこしくなってしまった気がした。


「はぁ?」


「ちょ、ちょっと…結城さん、誤解を招く言い方は…」


こそっと言ったのに結城さんは聞いているのか聞いていないのか私の言葉を無視した上に、しれっと伊坂さんに言い返す。


「俺だよ。こいつは俺が連れて帰るから。」


言いたいことだけいうと、結城さんは自分の入れた歌のイントロが始まったのかマイクを手に取り歌い始めた。
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