The Guardian Legend

仕組まれた罠

 「よしっ、パスを使って天界へ行くぞ」

 ゲート横にパスをかざすとゲートが開いた。

 (この匂いは…)


 玲音が気付いた頃にはもう遅かった。

 突如としてワープゲートは異様な音をたて4人を吸い込んだ。

 「なっ、何!?」

 突然のことだったため、4人は対応できなかった。




 「ここは?」

 明らかに天界ではない場所へと着いていた。なぜなら、周りには荒れ果てた土地と町の廃墟しかなく、人陰もない。

 「ちっ、ワープゲートが暴走して別の場所に飛ばされたみたいだな」

 直ぐに隆志がケータイを取り出し現在地を出す。

 「ここは魔界の旧リシュタイン王国みたいです。だけどなぜここへ?」

 「ワープゲートは完全なものではない。時たま暴走し、全く別の場所へ着いてしまってもおかしくない。とりあえず旧リシュタイン王国は危険な地域だ。早くワープゲートを探すぞ」

 仕方なく歩き始めるメンバーだが、玲音は、誰かがここへ呼び寄せたのではないかと、考えていた。だが、一体誰が何のために…



 糸口が絡まり答えを出せない。


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