The Guardian Legend


 その考えは、デュアルも片隅にはある。

 それよりも旧リシュタイン王国は、戦争が終結したばかりの危険な地域だ。早く脱出することが最優先なのだ。

 しかし、4人の行く手を遮るかのように、霧が周囲を包み込む。

 「隆志、近くのワープゲートまではどれくらいかかる?」

 「ここから北西5kmに反応があります。……ん?」

 ケータイから巨大なオーラ3体がこっちへ向かっているのを確認した。

 だがそのオーラはケータイを使わなくとも全身で感じ取れる。


 オーラを発する者の正体は、霧が邪魔ではっきりと確認できない。

 (なんて強いオーラだ。どんどん近付いてくる)

 この場から逃げようとは思わない。オーラを発している人物を自身の目で確認したいのだ。

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