【完】無気力な幼馴染みがどうやら本気を出したみたいです。
「本当にありがとうございます。では、私は……と、確かお話があるんでしたね。どうなさいましたか野沢先生? もう私は合コンはこりごりですよ」
「超絶イケメンオーラで女の子みんな釘付けにしといてなにを! ってそうじゃなくて!!」
そんな会話を繰り広げながら、先生二人は遠ざかっていった。
……さて。
「どうして彼方がここに?」
「それは、こっちのセリフ……とりあえず、これ運ぼ」
「うん……」
彼方と共に用具室へと向かう。
用務室につくと、先生の言った通り鍵もちゃんと開いていた。
適当に置いてて下さいって先生言ってたよね。
それにしても、さすが用具室なだけあって物がごちゃごちゃしてるな……邪魔にならない隅にでも置いておこう。