嵐の夜は 〜執着系上司に捕まりました〜
腰に回された課長の手がわたしのお腹の上で重ねられ、頭のてっぺんにキスがおとされる。
「強引だったのは自覚あるし、展開の速さに菜花が戸惑ってるのも知ってる。けどオレはこうやって菜花が傍にいるのが目茶苦茶嬉しい」
首を少し後ろに向けて課長の顔を凝視した。
「なに?」
「え・・・・・と、なんかしおらしいなあと・・・・・」
「お前に好きやって伝えるときはストレートに言うことにした」
「・・・・・なんでですか?」
「遠回しに言ったり行動で示してもお前、気付かへんから。ホンマ鈍感というか天然というか・・・・・」
やれやれと言わんばかりにわたしの頭の上で溜息をつく。
「・・・・・ごめんなさい」
「ええよ、そこがまた菜花の可愛いところやし」
何のてらいもなく、あっさりと、わたしが赤面するようなことをさらりと言葉にするこの人に、きっとこれから何度も翻弄されるのだろう。
困ったことにそれが嫌じゃない。
それどころか嬉しいとまで感じてしまう。
まだ結婚だとか、ピンとこない。
それでも少しづつ、大好きな課長の隣にいることに慣れていこうーーーーーー。