こっち向いて笑って、先輩!





「え?合同合宿ですか?」


「あれ、桃ちゃん知らない?」


みっちゃんたちが待っている中庭に戻って少しの時間4人でお茶を楽しんでいると、話題は、来月行われるらしい『合宿』の話になった。


初めて聞いたなぁ、そんな合宿があるなんて。


「来月、2年生の修学旅行があるでしょ?それに合わせて、残った1年と3年の合同合宿があるの」


「へー!そんなものあるんだ!」


ってことはってことは!


如月先輩とお泊り?!(違う)


「班も3年と1年ミックスだから、桃ちゃんと同じ班になれたらいいな〜!ね!和那!」


「別に」


おう、先輩……それはシンプルに傷つく!


野村先輩は「澪南ちゃんも同じ学校だったら……」なんて少ししょんぼりしていたけれど。


なんだなんだ、体育祭だけじゃないじゃないか!

合宿でまた、先輩とお近づきになれるチャンス?!



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