こっち向いて笑って、先輩!
*
「え?合同合宿ですか?」
「あれ、桃ちゃん知らない?」
みっちゃんたちが待っている中庭に戻って少しの時間4人でお茶を楽しんでいると、話題は、来月行われるらしい『合宿』の話になった。
初めて聞いたなぁ、そんな合宿があるなんて。
「来月、2年生の修学旅行があるでしょ?それに合わせて、残った1年と3年の合同合宿があるの」
「へー!そんなものあるんだ!」
ってことはってことは!
如月先輩とお泊り?!(違う)
「班も3年と1年ミックスだから、桃ちゃんと同じ班になれたらいいな〜!ね!和那!」
「別に」
おう、先輩……それはシンプルに傷つく!
野村先輩は「澪南ちゃんも同じ学校だったら……」なんて少ししょんぼりしていたけれど。
なんだなんだ、体育祭だけじゃないじゃないか!
合宿でまた、先輩とお近づきになれるチャンス?!