私と結婚してください。



心の中だけで凰成に対する愚痴で溢れたところで教室に到着。
スマホをチェックしたかった私はすぐに

「ちょっとお手洗いにいってきます」

席を外す。


「一人で大丈夫か?」


・・・こういうときの優しさが、微妙に困るんだよ。
心の中で怒ってたからさ。なんかさ

調子が狂うんだよおぉぉぉ!!!


「…うん、大丈夫です」


いつもみたいに、部屋でしてこいよなって言ってくれりゃいいのに。
突然の優しさはどうしていいかわかんなくなるよ。



ま、私を置いて放課後出掛けること、私は根に持ってるけどな!!!



バタンっ━━━

と、トイレのドアを閉めて早速スマホチェック。が……

椎依はまさかの夏服を家に取りに帰ると。
そんなん休みの日にいけばいいのに。私の分も持ってきてくれ。

そしてめぐは部活。うん、そうだと思った。


で、暇なのはまさかの速水だけ。
お前部活はどうしたんだよ。誘っといてなんだけどさ。


速水だけかぁ……まぁいいや。昨日のお詫びもしなきゃね。


『じゃあ放課後普通科の寮前で』


と速水に連絡して、早々に教室へ戻った。遅いとなに言われるかわからないしね。



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