私と結婚してください。



「お、お待たせしました…」


慣れないヒールによたよたしながら、別に酔ってもないけど千鳥足で吉良凰成のところへ向かえば


「…まぁまぁだな」


ちらっとこちらを見て一言そう言って立ちあがった。


結構勇気を出して着たのに、それだけ。
もう少し私に興味を持ってくれよ…



「じゃあここ一面すべて買い取りで。」


「はぁ!?」


「かいこまりました。ありがとうございます」


「ちょ、ちょっと待って!
全部!?え、私のじゃないよね!?」


「お前のじゃなかったら誰のなんだよ。」


「だいたいなんなの、その買い方!
普通じゃあり得ないんだからね!」


「声のボリューム押さえろよ、恥ずかしいやつ。
とりあえず先に会計で。物はあとで取りに来させる。」


「かしこまりました。」


「で、お前は他になんかほしいもんあるわけ?
服だけじゃあれだもんな。

あ、あそこにあるバッグと靴、それにアクセサリーも数点入れといて」


「かしこまりました。」


……なんなの?金持ちってどいつもこいつもこうなの?
金の使い方荒すぎだろ!!

そして少しは商品を見て判断しろ!!



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