私と結婚してください。



「ってかそれ、別に母さんが手伝えばいいんじゃね?」

「もう!それじゃ希依さんのためにならないでしょう!?」

「そういうもんかね」


…はは、なんだかんだ仲がいいじゃん。
会ってなかっただけで…


「希依さん、御縁さんのお父さんまでもを認めさせたんでしょう?
だったら、きっと大丈夫よ。
あの堅物を認めさせたんだから!」

「コラ、そんな言い方をするんじゃない」

「ふふ、ごめんなさい。
でもきっと、希依さんならできると信じてるわ」


そういって、凰成のお母さんは1枚の紙を差し出してきた。


「期間は短いけど、この日までに完璧でなくても、素敵な女性になりなさい」

「……これは?」

「パーティーの招待券よ」


…パーティー?


「そこには竜司君たち3人と、あと滝宮さんところのお嬢さんもご存知…かな?」

「あ、はい。玲子さんですよね」

「そうそう!その4人も出席するから。
だから緊張することはないけど、でもほかの来賓も多く来るから、凰成の彼女だってアピールする絶好の機会だと思うの。

だから、それまでに素敵な女性になって、自信満々で出席してくれないかしら。

そこで私だけでなく、周り女性たちも認めさせたら
あなたの家系の伝統のために、私たちも協力するわ」


…ってことは、ここでうまくいけば私は凰成の正式な彼女になるってことか…


「……わかりました」

「凰成も、ちゃんと協力するのよ?」

「はいはい」


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