私と結婚してください。



そんな言い合いをしながら部屋までたどり着いてドアを開ければ


「おかえり~」


竜司くんと


「遅かったな!待ちくたびれたわ!!」


知らないイケメンCと


「おかえりなさいませ」


知らない美男子Dが立っていた。



「…だからなんでお前ら勝手に部屋入ってんだよ」


「いいじゃーん!俺らの仲じゃん!
……あれ?もしかしてこの子!?凰成の姫!」


「あぁ、そう」


「へぇー!可愛い子じゃーん!」


「えっ、か、かわっかわいっ「お世辞だろ」


……人がせっかく真に受けて照れてるっつーのにまたこの男は…


「お世辞じゃねーよ!
あ、俺凰成の友達の瀬戸伊織(せと いおり)!

で、こっちが俺の姫の御縁頼(みえにし らい)!
よろしくな!」


へぇ…姫って言うくらいだからみんな女の子かと思ってたけど、男の姫もいるんだなぁ…


「はじめまして、高梨希依といいます。
よろしくお願いします。」


「希依な!めっちゃかわいい名前じゃん!
俺のことは伊織でいいよ!」


「あ、はい。」


……これがさっきいってた『うるさいやつ』か…
確かにかなり賑やかい人だな…


「高梨さん。」


「えっ、あ、はい。」


「主人が帰られたらまずは手洗いを。」


「あ、はい!」


……伊織くんの姫の頼さんか…
かなりしっかりしてそう…頭も良さそうだし…

……これは、この服に着替えていて正解だったな…



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