私と結婚してください。
「ねー、頼ばっか話しててずるい~
俺も希依ちゃんと話したい~」
え、私はいいんだけど……
「ダメです。
今は勉強の時間です。」
!?
今は勉強の時間なのか!?
し、知らなかった……
まったりしていたわけではないのか…
「今やらなかれば夕食はみなさんとご一緒できませんよ。」
「はーい…」
……姫ってこういう立場なの?
本当に教育係なんだな…
「さて、私たちもやりましょう。
ダウンロードもそろそろ終わったかと思います。」
「あ、私たちもやるんだ…」
「もちろんです。
姫である私たちは主人よりも勉学に励み、いつ聞かれても答えられるように備えます。
それが、姫の務めです。」
・・・主人より励み、?
嘘でしょ?ねぇ、嘘だと言って。
「高梨さんは誰よりも頑張らなければいけませんね。
吉良さんは学年トップなので。」
「えぇ!?
う、うそ…あんなやつなのに?」
「逆にとても勉強ができるのであのくらい余裕があるんですよ。
高梨さんも負けていられませんよ。」
……絶対無理。
ねぇ、わかってる?
私、普通科から来たんだよ?
「わからないところがあったらいつでも聞いてくださいね。」
……絶対無理だよ…