気まぐれ猫くんの手懐け方

そのあと私は、猫くんの「ゲーセンに行きたい!」と言って連れてきてもらった。


大きなくまのぬいぐるみは取れなかったけれど、代わりに猫くんが、小さなねこのぬいぐるみを取ってくれた。


それも、ちょうど猫くんと同じ『三毛猫』のぬいぐるみ。

(サイズも猫くんサイズだとは言わないでおいた。)



エアホッケーで猫くんの動体視力と反射神経の良さを実感し

『太鼓の神様7』では、二人のリズム感のなさにまた笑った。


マサオカートは、猫くんに勝つまでやったから、かなり時間かかった。


猫くんもしかして、ゲーセンよく来るのかなあ?

いや、単に私がゲーム下手なだけかな?


一通り遊んだころ。


「はー、ゲーセンもそろそろ遊び倒したし、そろそろ出る?」


猫くんが伸びをしながら私にそう聞いてきたので。


「あ、だったら私、行きたいところある!」


そう。私にはリベンジしなければならないことがあった。


「どこ?」

「バッティングセンター!!」



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