先生、



少し遠いところに前川先生がいる。

やっぱり目は合わない。

私の後ろで話し声が聞こえるが何を言ってるかは分からない。


話しかければよかった。

それに気づいたのは、教室に入ってからだった。



「えー、明日から普通に授業だから頑張れよ、みんなーー」

国語あるかなぁ…。

不意にそんな風に思っていて、夏休み中に分かった気持ちを認める。

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