宙、優しい君は.

そんな会話を終えて授業が始まった。

春咲に教科書を返すことで頭がいっぱいになってしまい、授業にはあまり集中出来なかった。

その結果、長く感じたが授業は終わり、皆が理科室から出ていった。
私もみんなと同じように出たが、向かうのは────


1年2組の前を通ると、春咲がいた。
ドアの前に一人で立っていた。

「春咲、」

「森田…?何で…」

「これ、理科室に忘れたでしょ。はい。」

「あ、これ昨日忘れたやつだ!ありがと!」

私と春咲はお互い見つめあって沈黙が流れた。

「この前のこと、気にしてないのか…?」
春咲が、その沈黙を破った。

「…」

「なあ、、森田。」

「なに?」

「今日帰り学活が終わったら、屋上に来てくれないか?」

「…うん、分かった。」

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