雪の日 ~Cross Heart~
「春陽? どうした?」


返事を返さないあたしに、光平は首をかしげている。


「う、ううん。なんでもない。……コーヒー、ちょうだい」


了解、と笑う光平。


何もかも、普通。


普通すぎて、逆におかしい。


雪の日の、彼じゃないみたい。


だけど、どうしたの? なんてとても聞けない。


だって……こわいから。






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