永久の誓いからの逃亡
ここまでぐっすり眠ってるんだもん。
くすぐられたなんて気付かないよ。

そう言い聞かせ、人指し指で駿くんの脇腹をつんつんと数回突っついた。

その瞬間、駿くんの身体がぴくっとなったのがわかった。

起きたかな?

そう思った直後、気が付くと私は駿くんに見下ろされていた。

ベットの上に押し倒されてる。
いつの間に?

「寝てるんじゃなかったの?」

「ごめん、寝たふり。
真綾がどうするのか気になって。

耳元で俺の名前呼んでくれるまでは良かったんだけどね」

「えっ」

全部聞いてたの!?

あんなこと、駿くんが起きてるとわかってたら絶対にしない行動だ。
恥ずかしくて顔から火が出そう。

けど、顔を背けたくても上に乗っかった駿くんのせいで身動きがとれない。
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