永久の誓いからの逃亡
「どうしよう…」

「無理に式場に戻れとは言わねーよ。

長い目で見れば、今日挙式しなくて良かったってなるかもしんねーし。
あんたの好きなようにすればいい。
自由にやりたいことやるって生きるのって、楽しいぜ」

スカートを少し摘まんで、ポーズを決めてみせる。

橘さんが言うと妙な説得力がある。

私がどうしたいか。
目を閉じて考える。

…。

でも、途中で考えるのをやめた。
考えるんじゃなくて、心の奥底にある本当の気持ちを探す。

…つかまえた。

ゆっくりと目を開く。

「どうするか決めたのか?」

「はい」
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