永久の誓いからの逃亡
3.雨の日に
憂鬱な気分でビルを出て雨の中を帰る。
薄暗くて、どんよりとした空。

ビニール傘がはじく雨の音がだんだんと強まっていく。
この雨はまずい。
そのうち空が光りだしそうだもん。
早く家に帰りたい。

天気予報では雨が降るなんて言ってなかったのに。
おかげで、慌てて建物の中へ避難する人もいる。

そのとき、私の隣を1人の男性が駆けて行った。
その人は、カフェの屋根の下で雨をしのぎ、雨に濡れた肩をはたいている。

あれ。
あの人、見覚えがある。

空を見て、時計を見て、何やら困っている様子。
もしかしたら急いでどこかへ行く途中なのかも。

つい足を止めた。
全然関わりなんてないけど、見て見ぬふりもできず…。

「あの…」

思いきって声をかけた。
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