七瀬クンとの恋愛事情
好かれてることに悪い気はしないが、入社してからの俺にはそれよりももっと、あの人が気になっていたのかもしれない
「じゃぁこれで帰ります、お疲れっス」
飲み会はお開きになり、時間を持て余す暇人達は、二次会に流れ込む相談をしているようだ
只今の時刻を見れば9時前だった
まだちょっと早いか、それとも丁度一緒になるくらいか?
でも、倫子さん結構お酒好きだからなぁ………
まさかそのまま次に行くってことないよなぁ
「え〜〜っ古坂さんも帰んのぉ!」
そそくさと帰ろうとする俺の後ろに連れだつように、他の連中に手を振っている古坂
「あ?古坂マジで一緒に帰るの?」
彼女の家でお泊りだって言った事で、てっきり諦めたかと思ったのに
「うん、さっきそう言ったじゃん。ダメ?」
「いや、別に」
山下さん睨んでんじゃねぇか………
後が面倒なんだよなぁ、先輩に絶対何か言われるから
「……………はぁ、」
ついつい呆れて溜め息がでる
「ねぇ七瀬、ちょっと寄ってかない?」
前を歩く俺のジャケットを軽くクィッと引っ張ってきた古坂に思わず足を止めた
「はぁ?どこへ?俺、これから彼女と……」
「わかってる、でも1時間だけ私に七瀬の時間を頂戴」
「1時間?」
「そう、そこで」