七瀬クンとの恋愛事情
「ん?」
逃げ場がないまま、思わず敏感な反応で声が出てしまい、恥ずかしさで死にそうなる
「いや、あのっ、違っ!!」
その声に目の前の七瀬くんの口角が上がる
「このまま続けてもいい?」
「は……だっ、だだだめっ!」
動かせる唯一の首から上を精一杯ふるふると振り回す
「普通ならこの状態でダメなんて聞き入れられないけど、
それともあいつに襲われたい?」
耳元まで降りてきた唇が、そう言って頰にキスを落としてきた
「わ、わわ〜かった、泊まってくださいぃぃ、お願いしますっ!」
このままこの男を泊めると言うのもなんか違うような気がするけど、
今この状況回避にはそう言うしか仕方ない
「…………ふっ…」
目の前にあった七瀬くんの顔が、小さく息をつきながらゆっくりと手首を解放して身体を持ち上げ離れていく
だけど、
私だってタダでおとなしくならないんだからっ
解放されたその瞬間にその腹を蹴り上げた
「あいぃつぅっ!」
本当は股間めがけて足を出したつもりなのに、やっぱり身長差のせいで希望通りにはいかなかったけど
「……マジでこれはないわ」
「調子にノリ過ぎっ、こっちだってもう……」
蹲る七瀬くんを前に、座り込んだ体勢で後退り息を切らせて言い放つ