あたしたちの恋模様
「あれー?悠貴くん!」



新しいスマホを触りながら、かすみが現れる。



「たまたまいたんだ」


「なんだー!会えてよかったね!なんならこのままデートしちゃえよ」



悠貴の背中をボンっと押す。



「ミサキ、友達んとこ行くんだっけ」


「うん」


「じゃあ、かすみちゃん。心結借りるな」



あたしの手を取って立たせる。



「どーぞどーぞ」



かすみの言葉にその場にいるみんなに手を振って、2人で歩き出す。



「はぁー。俺マジで心配した」


「こっちのセリフだよ」


「お互い同じような事考えてんな」



二人で顔を見合わせて笑う。



「ごめんな、不安にさせて」


「……ううん。あたしがもっと信じてあげれたらよかったんだよ」



かすみがああやって言ってくれたのに。
心のどこかではやっぱり信じられない気持ちがあったから。

やっぱりあたしが信じなかったら、ダメだと思う。

< 203 / 298 >

この作品をシェア

pagetop