ひざまずいて、愛を乞え~御曹司の一途な愛執~

 翌朝の日曜日。
 昨日のこともあり、あまり眠れなかった葵は、顔を洗った後、眠い目をこすりつつキッチンへと向かう。
 毎朝ランニングを欠かさないナツメは、先に起きていて、台所に立っていた。

「おはよー」

 ぼうっとした姿で現れた葵に、ナツメはにっこりと微笑みかける。

「おはよ……」

 どうやらすでに走り終えて、シャワーを浴びたばかりのようだ。スウェットパンツに上半身裸で、肩にタオルをかけている。
 いつもなら、上を着なさいと怒るところだが、朝はダメだ。

「葵ちゃん、一緒にパン焼こうか?」
「うん」

 こっくりとうなずくと、「葵ちゃん、一枚、俺二枚」と言いながら、トースターにパンを入れる。そしてさらに、鍋に火をかけて、キャベツを刻み、コンソメと一緒に放り込んで、卵を落とし、スープまで作ってくれた。

「いつもありがとう……」

 朝食はナツメが毎朝作ってくれる。
 ふたりで住み始めてからずっとだ。

「葵ちゃんは、朝にめちゃくちゃ弱いからな。まぁ、俺、料理だけは好きだし~。いいよ」

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