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教室へ入ると、女教師が授業をしていた。



「あら?遅刻ですよ?

滝宮君、私の授業出る気になったのね?
あなたは、星城君?
まだ私の授業出てないわよね?」

と長々と喋る女教師




「すみません。
僕、先生の授業受けるつもりで
教室に来たんじゃないんで…
また別の機会にお願いします。ニコッ」

と言うと




「///こ…今回だけよ?
この問題解いてから、行きなさい」
と黒板に問題を書いた女教師




「なんだあれ…」「あんなの無理だろ」
と騒ぐクラスメート達




「(めんどくさいな…)わかりました。」

俺は静かに女教師が書いた大学の問題を解いた。



「これでいいですよね?ニコッ」

と言って呆然と黒板を見ている
悠の鞄と自分と空舞の鞄を持ち
悠を引っ張って教室を出た。



「お…お前…凄いな」
と悠が目を大きくして言う。



「ん?そうかな?
ちょっと前に兄に教えてもらったからね」
と言って空き教室に入る。



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