私の声は君だけのもの

side夏音



優希が私の部屋に来たときは夢なんじゃないかと思った


私を抱き締める優希


思わず肩がはねてしまう


でもそれだけで私の中の行き場のない寂しさが消えていく気がした



そして優希は私の耳元で

掠れて、でも艶があって……きいているだけで胸が締め付けられてしまうような声で

愛を囁く









「愛してるよ」











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