私の声は君だけのもの


一言だけ言ってから、笑みを浮かべたまま幸せそうに、夏音は眠りについた



ガバッ




俺は勢いよく夏音から離れて、思わずその場にうずくまる


「……可愛い…すぎ、でしょ…」



真っ赤に染まってにやけてしまう顔を、隠すように押さえた



そして、俺以外がいるときに絶対に夏音には酒を飲ませないと決めた





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