私の声は君だけのもの

「今日の夕飯は、朝食のときに優希が好きって言ってた和食にしてみました!」


笑顔でそういう夏音が可愛すぎて俺は思わず抱きついた



「ありがとう」


と耳元で言うと、笑顔で早く食べよ!と言う夏音


「ちょっと待って」


そう言って俺は夏音の左手の中指にペアリングをはめる

思っていた以上に小さい夏音には大分大きかったみたい



「これ何?」


「これは俺からの夏音への誕生日プレゼント

俺とペアなんだけど大きかったみたいだね

チェーンに通してネックレスにする?」


「ありがとう!ずっと宝物にするね!」


そう涙を流しながらいった夏音を見て、俺は自分がもう既に夏音に惚れていることに気がついた


そうして、この日から夏音の存在が俺の生きる意味になった



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