生き続ける意味 **番外編**
なぜか、抱っこされるのも嫌。
一緒に寝るのも…ちょっと嫌。
学校のこと話したり、そういうことはしなかった。
ただ、亮樹兄ちゃんは、いつも優しく声をかけてくれたり、話しかけてくれたりした。
決して見放さずに。
あたしも、わからなかった。
自分ひとりの親を、あんなに望んでいたのに…どうして。
その後も、しばらくは反抗が続いた。
けど。そんなとき。
事件は起こってしまった。
ある日、あたしは…過度のストレスと疲れに…倒れてしまった。
倒れた時、学校にいたんだけど…自分でも、倒れるまで自覚症状がなくて…ううん、わからなくて。
救急車で運ばれ、気がついたら病院だった。
点滴が腕につけられている。
体の疲労感がすごかった。
起き上がろうとしたら、右手に違和感があって…
見ると、そこには亮樹兄ちゃんがいた。
イスに座ってて、寝ていたけれど…。