めはくちほどに

この前はちょうど帰ってきた時間に私たちが玄関に倒れ込んでいるのを見つけたというわけだ。

「ちゃんと鷹村さんの分も作りましたよ!」

葉苗がどんっとテーブルに私たちの分より明らかに多めに作られているオムライスを置く。

「ありがとう。お邪魔になります」

「副社長からコンビニの高級プリンもらったよ」

星子が嬉しそうにお礼を言って、冷蔵庫にしまいに行く。
手を洗ってテーブルにつくと、葉苗がスプーンを置いている。

「プリン、霞ちゃんに言ったら飛んできそう」

「大好きだもんね、あのひと」

葉苗と星子が話している。

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