お茶にしましょうか
焦りは今、期待に変わりました。
先程までの憂鬱は、何処かへ消え去ってしまいました。
「萩原さんは、あと1年半で卒業でしょ。江波も3年仕事に魂注いだら、養えるようになるんじゃない?」
「待て待て待て待て……」
「今から、いろいろ考え始めなきゃね。大変だね、江波」
「ま、まず、生命保険…?終身保険…?医療保険はどうする…実家暮らしなら火災保険は…くそ、勉強しておけば良かったな」
「え?そこ?結婚式の資金とかじゃなくて?」
「まあ!末永く真摯に考えてくださるのですね!」
「良かったね。彼女、大喜びだよ。やっぱり二人は変わってるね。俺、ついていけないわ」
毒舌の彼は、そう言います。
しかし、拙くとも、先を見据えようとしてくださる、その思考にひどく感動いたしました。
未来は確かに、明るく在るようです。
今から先を病んでも、どうすることもできません。
それは決して、避け得ることはできないのです。
そのようなことであるのならば、その時に考えることと致しましょう。
私たちのこれからは、この極暑に負けない程、熱くなりそうです。
改めて見上げれば、青空には痛い程にこの夏を照らす確信犯が。
謹啓 改めて暑中見舞い申し上げます。
謹白
And,then of scene
謹啓、炎暑の候~真夏の確信犯様へ~


