7日間目の蝉
考えてるうちに集合場所であるファミレスに着いた。

中へ入ると既に僕以外の3人が集まっていた。

僕「まだ集合時間の10分前だぞ…どんだけ早いんだよ。」

修「俺は20分前に着いたぞぉ〜」

西「私30分前」

宮野「…」

僕「ちなみに宮野は?」

宮野「私はね!1時間前(*´ー`*)」

僕「いや、それ早すぎだから…」

宮野・西、僕・修のペアで向かい合い席に座っている。
宮野と向かい合って話すのって初めてな気がする…

修「あっ!!」

僕「うわっ!?」

修「そういや、今日近くで夏祭りあるだけどちょっと寄ろうぜ〜?」

僕「ビックリさせんなよな〜。」

宮野「ふふっ良いね!寄ろ〜寄ろ〜!」

宮野「ちょっと私席外すね〜!」

修「ん?トレイか雫ちゃんっ!」

西「相変わらずデリカシー無いわね。」

宮野はトイ…お花を積みに行き、席には僕、西、修が残った。

さっきまでニコニコしていた修の顔から笑顔が消え、とても真剣で重い声で話し始めた。

修「瑠璃子…お前真白に何言ったんだよ」

僕「えっ?」

西「何よ急に」

修「さっきから真白の様子がおかしいんだよ、服は適当…あんま元気も無い、普段人の目を見て話すのに瑠璃子の目だけ見ずに話してる」

修「何かあったか、何か言ったんじゃないのかよ」

僕は思わず探偵かっ!とツッコミたくなるものの、そんな空気では無かった。
久しぶりに修が怒ってるのを見た。

西「…雫に告白するなって言ったのよ。今じゃなく今後。」

修「…確かに付き合えたとしても、振られたとしても結局どっちかが悲しむだけになる。でも1番悲しいのは思想いを伝えず後悔する事なんじゃねぇのかよ」

西「あんたには関係ないでしょ!!雫がどれだけ苦しんでるかも、悲しんでるかも知らないクセに!!」

僕「もう、やめr」

修「お前だって真白がどれだけ苦しんでるかも、怯えてるのかも知らねぇだろ!!」

2人はさらにヒートアップし、怒鳴り合いが続く。
僕なんかの為に2人の仲を悪くしたくない…

僕は机を力一杯叩き立ち上がった。

僕「もうやめろよ!!僕なんかの為に喧嘩して…」

僕は並行バランスが分からなくなり倒れそうになる。

修「!?おい!真白!?」

西「だ、大丈夫!?」

僕「大丈夫…ただの立ちくら…」

ただの立ちくらみだ。と言おうとしたが視界がボヤけ、床に倒れた。

視界が真っ暗になり、修達の声だけが聞こえる…
僕は死ぬのか?まだやりたい事が残ってるのに…

クソっ… 宮野の声が聞きたい。宮野の顔が見たい。

こんな時まで宮野の事ばかりか…引かれるかな…
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