最後の恋愛 番外編 ☆もうひとつのストーリー☆
「待てよ、待てって、大和っ!」

歩き出した私の肩を掴んで、前を遮る。

・・

そう

強引でワガママ

デリカシーなんかなくて

けど・・

私は

料理も洗濯も

洋服も髪型も

仕草も

何もかもをコイツ好みにフェイクして・・

「・・何?」

「何、じゃない。電話で言っただろ、やり直したいんだ。」

到底本気のセリフとは思えない。

「家政婦の人ならお金を出したらいくらでも雇えるわよ。」

私はため息をついて、大麦のスーツの裾を掴む指先に力を込めた。

自分のセリフに自分で傷ついてたら世話はない。

あー

私、ほんとにコイツの家政婦だったんだなぁ・・

「そんなんじゃねぇよ!」

バカなこと言わないでよね。

「私じゃあなたには釣り合わない、でしょ。」
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