最後の恋愛 番外編 ☆もうひとつのストーリー☆
「とにかく、お前、大和以外に今現在進行形で付き合ってる女は何人いる???」

とんだ失礼やろうだ・・。

「いねぇよ。」

大麦即答。

だよね、いたら怒るよ?

「嘘つけぇ、物珍しさに大和って珍獣に惹かれてるってだけだろ?」

珍獣・・・

誰が珍獣ですって・・?

っていうか、絶対、ハルは私のこと好きじゃないよね?

「確かに、大和は俺のストライクゾーンからかけ離れてる。」

おーーーっと?

「んん?」

私は笑顔をたたえたまま、大麦を見やった。

「俺が抱きたいってこれまで思ったタイプは出てるとこ出てて、くびれるとこくびれてる女だ。頭の悪そうな。知ってるだろ?」

うん、、うんまぁ知ってるよ。

っていうか、それ言う?

「うっわ、所長サイテー。」

「色々悪い男な発言ねぇ。」

ですよね。

ですよね・・。

「でも、俺は本気の恋に落ちたから。」

・・・

落としてから持ち上げるパターンか・・

「今は、大和しか欲しくない。大和の全部を、愛してるよ。」

私は、カァッと頬に熱がこもるのを感じてその視線から逃れるように視線を逸らした。

あー、このラテン系男め。

はじまってるのか?

もう3回戦はじまってるのか??
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