最後の恋愛 番外編 ☆もうひとつのストーリー☆
「はいはい、ごちそうさまです。」

日下部さんに続いて柳生さんが給湯室から出て行く。

私は二人の後ろ姿に視線を戻して、それから大麦の胸元から顔にゆっくりと視線を移した。

大麦はフッと笑って、それから囁いた。

「愛してるよ。」

カッと熱くなる頬に両手を当てて、何言ってんのよバカ!と声を上げる。

大麦はそんな私の様子を見てまた微笑む。
< 177 / 190 >

この作品をシェア

pagetop