最後の恋愛 番外編 ☆もうひとつのストーリー☆
大和はシーツを引きずりながら俺を見据えて言った。

「ちょっ・・」

まだ話は終わってないってのに

大和はやっぱりガンコだ。

「待てって!」

「待たない。服どこ?」

「なんだよ、なんで怒ってんだ?」

「怒ってない。」

「怒ってるだろ!」

「うるさいなぁ、怒ってないって言ってるでしょ!服どこよ。」

大和の少し張った声に、俺はたじろいで後ずさった。

怒ってる

これはめちゃくちゃ怒ってる

ああ、もうなんで!

なんでだ?

はじめての夜だぞ?

普通、恋人同士が一番イチャイチャする夜になるはずだろ!

「・・洗面所。」

大和は返事もせずにずりずりと体に巻いたシーツを引きずりながら俺が示した方向へと向かう。

俺は大和の背を見送ってため息をこぼした。
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