最後の恋愛 番外編 ☆もうひとつのストーリー☆
カーテンの隙間から朝日が溢れてくるのが見えた。

時計ももう7時前を指してる。

9時前には出社しないといけないんだから・・そろそろ帰らないと・・。

私はソファーの上に置いてあったカバンを見つけて、瞬時にそれに近づいた。

携帯・・鍵・・定期・・財布、うん、全部ある。

ベッドの上に腰掛けて呆然としてる大麦をちらっと見やる。

えっと・・

「大麦、、、あの・・服も着替えたいし・・その、もう、帰らないと、だから。」

背を向けたままの大麦に続けて言う。

「ごめん、先に帰るね。あの、ここのお金とか・・。」

言いかけたところで大麦がにっっこりと微笑んで振り返った。

「つまんないこと言うなよ、金なんかどうでもいいだろ。」

おおおっと・・
これは仕事場で見る大麦の意地悪スマイルじゃないか!
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