最後の恋愛 番外編 ☆もうひとつのストーリー☆
「・・っそんなわけ・・ない・・!」

私は言ってカバンを鷲掴んだ。

大麦が怒ってようとどうだろうと、とにかく帰ろう

冷静にならなくちゃ

ここだと

大麦が一緒だと

冷静になんか・・なれない

「じゃ・・。」

私は小さな声で言って、その部屋をとにもかくにも後にした。

大麦が好き

大麦のことを・・好きだ

それは嘘じゃない

だけど

昨日の夜愛し合った今だからこそ

余計に頭の中をぐるぐる回る言葉がある

本当にいいのかって

大麦と付き合うなんて

大麦とお付き合いするなんて

『オバさん』如月さんの言葉が頭の中をかすめた。

せめて5歳

若ければなぁ・・

手放しで喜べるのに・・

ハルと付き合ってた期間も大麦のそばで働いてたってのに・・

遅いんだよっっっっ!
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