最後の恋愛 番外編 ☆もうひとつのストーリー☆
ランチから戻って

午後の仕事が始まった。

私は

大麦のことをチラチラ見たり

給湯室に行って、大麦が来るのを待ったり

・・そういうことをやってみたけど

大麦からのお声も

大麦との視線が交わることもないまま

終業時間になってしまった。

大麦・・

怒ってる、のかなぁ・・・

「森さん、飲みに行きましょ!」

こっちのブルーな気持ちなんか

おかまいなしって感じで

日下部さんが声をかけてきた。

もう、帰り支度は完璧に終わってるみたいだ。

「大麦くんも一緒にどう?」

私が何かを言う前に

そう言ったのは、柳生さんだ。

また勝手に・・・・

私は、恐る恐る大麦を見やった。

大麦はカバンをデスクに置いて

パソコンを閉じながら言った。

「あー。。今日はやめとくわ。」
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