最後の恋愛 番外編 ☆もうひとつのストーリー☆
「森さん、百面相〜。」

ジャーっと流水音が流れて、個室のドアが開いた。

っていうか、人いたのか

っていうか

「日下部・・い、いたの・・。」

「言っときますけど、後から来て勝手に騒ぎ出したのは森さんですからね。」

う・・・

たしかに

そのとおりです。

「その様子では、また所長と何かあったんですね?」

ぎくりと身をすくめて

私はうんとうなづいた。

ここは否定すまい・・

「ま、幸せそうな方の何かなようで、良かったです。」

そこまで分かるのか・・

私がわかりやすい、のかなぁ

・・

日下部は手を洗い終えると

ハンカチで手をぬぐいながら微笑した。

「今夜は寝かさないゾ(ハートマーク)とでも言われたんですか?」
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