もしも、君と。


授業10分前のチャイムが鳴る。



「予鈴なったよ!ほら、教室戻りー!
真梨恵ちゃんは気を付けて行きなよー?」



「「はーい!」」



それから亜弥と下駄箱で別れて、
私は学校を後にした。



龍也と逢う事になったのは、
龍也からのメールがきっかけだった。



『学校サボって行くから午後会わないか?』



メールを見てから、ずっとドキドキが止まらない。



私、めっちゃ緊張してる…。



電車に乗って地元の駅を通り過ぎる。
あと数駅通り過ごすと待ち合わせの駅だ。



近づくに連れてドキドキが増していく。

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