花びらが散る頃に 〜恋愛短編集〜
1話 星が降る頃に

ある日、この世界では星が降るようになった。

そして今日、世界に大きな星が降り、滅亡してしまうんだ。

「ねぇ、大輝?」

あたしは隣にいる幼なじみの大輝に話しかける。

「なんだよ」

いつも通りの素っ気ない返事。

そうゆうとこが何故か好きなんだよな。

「んーん、大したことじゃないんだけどさ、今日さ滅亡するじゃん?最後は誰と過ごすのかなって」

「んー、わかんねぇ」

「そっか…」

臆病者のあたしは、一緒に居たいなんて言えない。

告わないといけないのに…

告わないと今日が終わっちゃう。

死んでからは言えないんだから。

「大輝はさ、好きな人いるの?」

「な、なんだよ!急に!」

大輝は、いきなり慌てだした。

ああ、いるんだな…

だけどそれは、あたしではない他の誰かだろう。

「誰?いるんでしょ?」

あたしは悪戯に聞いてみる。

まあ、言ってくれないと思うけど。

「お、おまえに言う必要ねーだろ!」

「なんだよー、ケチー」

そう言いながら、あたしは口元をとんがらせる。

今日で最後なんだから言ってくれたっていいじゃない。

「おまえは、好きな人とかいるのか?」

「うん。いるよ」

目の前に。

そう付け足しかったけど、無理だった。

「だよな…」

それ以来、大輝は口を開かなかった。

口を開いても、うん。とか興味のない返事ばっかり。

そして、とうとう家に着いてしまった。

じゃあね、とあたしが言おうとしたら大輝に遮られた。

「なぁ、今日俺ん家来いよ!みんなで最後に飯でも食おーぜ」

「うん!」

あたしは、るんるん気分で家の中に入り、ご飯の時間まで待ち遠しかった。





< 1 / 2 >

この作品をシェア

pagetop