青い空の下、僕たちは今も


「もーーっ!」


帰り道

雨の中

雨のせいで帰りの時間帯はいつもより早い


「いつまでブーブー言ってんだよ」

「言いたくもなるよー!
紗綾が好きな人いるってことすら知らなかった…
しかもそれが千春なんて…」

「まぁ、千春に抜け駆けされた気分だけどさ」

「中学の時もそんな気配なかったから、油断してたぁ…」


ずっと、小さい頃から一緒に育った千春

私たち3人は、ずっとこれからも3人だと思ってしまっていた


「そりゃぁ千春だって、好きな人くらい出来るよね」


みんなで同じ学校に通っても、変わるものは変わるもの

変化を認めなければならないことがこんなにも辛いことだとは思わなかった


「…まぁ、こんな近くで見ることになるとは思わんかったけどな」


紗綾は高校に入ってから出来た、最初の友達

入学してからの約2ヶ月間

ほぼほぼ4人での行動だった



「…私たち、明らかに邪魔だよねぇ」

「…まぁ、な」


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