お前だけが欲しくて


凛は、昔よりも感じやすい体になっていた

腰の使い方もすげぇエロくて、気持ちが良くなっていた

それがあの男に仕込まれたんだと思うと、堪らなく悔しかった

そいつが、俺が知らない凛をたくさん知っている事が許せなかった


「あっ、んっ!絢斗!」

初めて聞いた凛の啼き声

すげぇ可愛いくて、エロくて、欲を掻き立てられる

でも、俺へは決して向けられることはないと思うと、涙が流れた


俺は抱き終わったあと凛を抱き締めた

凛に他の男がいるって知っても愛しくてどうしようもなくて

「凛……」

と名前を囁く

「絢斗、大好き」

そうすると凛はそう言って笑顔で抱きついてきた

その笑顔が無垢で可愛いらしくて、抱き付かれたことに胸を高鳴らせた

でも、凛が求めたのは俺じゃない違う男だった

その現実に絶望した





< 51 / 74 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop