君との距離5cm
ガラガラガラーー…
さっきまでザワザワしていた教室は私が入ったと同時に静まりかえる
「白石さんだー」
「てかよく来れるよねー」
コソコソ話す女の子達。
「日和ちゃ〜ん今日も可愛いね〜」
「日和ちゃんヤラせてよ〜」
イヤラシイ目で見てくる男子達。
窓側の自分の席へ行くとゴミで埋めつくされてる机。
「くっさ〜♡」
「机きったな〜い♡」
何が臭いよ。だったらこんなガキみたいな事すんな。
私は机からゴミを落として拾いもせずに席につく。
「ゴミ放置とかやばすぎるんですけど!!」
ゲラゲラ汚く笑う私の事が嫌いで仕方ない女。
ゴミ置いたのあんた達なのになんで私が捨てなきゃいけないわけ。
「はぁーー」
でもこのままじゃ授業も受けれないし拾うしかないか。
渋々立ち上がってゴミに手をかけようとした。