君との距離5cm
そのままあおに背中を向け来た道をゆっくり戻る。
あおが私を呼び止めることもなく、
私が振り返る事もなく、
私達の関係は終わりを迎えた
ガチャ
ドアノブをひいて部屋の中に入ってすぐ海里と目が合う。
何も言ってないのに
それなのに海里は全て知っているかの様に、
私に近づき優しい引き寄せた。
「試しじゃなくて本当のソフレになろ」
「か、いり…」
「俺が日和といたいから」
私は最低だ
あおとの事を海里で埋めた
優しい優しい海里を、利用して
少しでもこの気持ちが無くなる様に
あおとの関係を解消してすぐに、
海里と契約を結んだ。
ーーーーーーー
ーーーーー
ーー……
「はーーー!?ちょっとどうゆうこと!?」
朝、突然の大声にびっくりして飛び起きた
「…い、伊織?どうしたの…」
「どうしたのじゃないよ!なんでひよ、結城と一緒に寝てるの!?」
へ?海里?
ボーッとした頭で隣に目を向ける。
私のすぐ隣には寝起きで目を擦ってる海里の姿が。
「え、ちょっと待って…碧人は?碧人の部屋にいったんじゃなかったの?」
その言葉にチクッと胸が傷んだ