始まりのラピスラズリ
『これからもずっと、私は愛生の親友だから』
それは私が喘息で倒れた時のこと。
先輩とのことで心が折れかけていた私を、舞子が助けてくれた。
「うん、言ってくれてたね…」
「ふふっ…、私達、世界で1番の親友だね!」
そう言ってウインクをした舞子に、私は笑ってしまう。
「そうだね、誰にも負けない親友だ!」
お互いに堂々と宣言すれば、おかしくなって私達は笑い合っていた。
その時────、
「……アオちゃんっ!!」
廊下に1つの声が響き渡った───。