わたしが小説を書くように
 その席で、わたしは某作家先生に口説かれた。

 今となっては、わたしが若くて隙がありすぎるところを狙われたとわかる。

 丁重にお断りしたが、文壇の重鎮のそのかたは、本気で怒ってしまわれた。


 逆鱗に触れたことで、わたしは受賞どまりの元・作家となってしまった。

 根も葉もない悪評を触れ回られたのだ。

 
 編集者はみな、わたしを拒絶した。

 発表の場は、ことごとく絶たれた。
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