ドクターと甘い恋

*陽向side

「嶺菜!」


嶺菜は、肩で荒い息を繰り返したあと、ガクンと意識を失った。


「くそっ…!大翔、挿管するからチューブもってきて、あと祐希よんできて」


「分かりました!」



大翔が病室から出ていったのを確認して、俺は点滴を全開にする。



「……嶺菜、ごめんな。」


怖かったよな、不安だったよな。

突然再発なんて言われて。



"大丈夫"や"頑張る"

そう言ってくれた嶺菜に甘えてたんだ。



嶺菜の心の叫びに何一つ気がついてやれなかった。

< 46 / 140 >

この作品をシェア

pagetop