ドクターと甘い恋
カルテ3

*嶺菜side

ーーピッ、ピッ

ーーシュ、シュッ



聞き慣れた機械音と、目を開ければ見慣れた白い天井。

口の中に何やら管が入っているようで、息がしずらい。



「…嶺菜?わかる?」


陽向先生はわたしが目が覚めたのに気がついたのか、わたしの顔を覗き込むと、安堵した表情を見せる。

声が出ない代わりに、動きづらい両腕をあげ、先生の方に差し出す。


「ん?握る?」


寂しくて、どうしても誰かの温もりが欲しくて。

無性に頷いた。

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